山下　清兵衛（やました　せいべえ）

＜経歴＞

1975年4月弁護士登録・開業（現在に至る）。1991年6月税理士登録・開業（現在に至る）。マリタックス法律事務所代表弁護士。日弁連司法制度調査会税制部会長、日弁連租税訴訟研修WG事務局長、日弁連公益事業税制WG座長、日弁連人権擁護委員会税法小委員会特別委員、第二東京弁護士会税法研究会代表幹事、青山学院大学大学院講師（租税法）、武蔵工業大学講師（憲法）、中央大学法科大学院講師（行政訴訟）等を歴任。現在も、大宮法科大学院専任教授（公法・租税法）、國學院法科大学院講師（租税法）・東洋大学大学院講師（行政法）、一橋大学法科大学院講師（行政訴訟特別講座）、中央大学・TKC補佐人講座講師、日弁連行政訴訟センター副委員長、第二東京弁護士会公法研究会代表幹事、租税訴訟学会副会長、実務公法学会副会長等を務める。

＜論文・書籍等＞

• 『実務　租税法講義－憲法と租税法－』（民事法研究会　2005年3月）共著
• 『実務解説　行政事件訴訟法』（青林書院　2005年6月）共著
• 『論点整理と演習　憲法』（敬文堂　2006年4月）共著
• 『最新重要　行政関係実務研究』（青林書院　2006年5月）共著
• 『実務　行政訴訟法講義』（民事法研究会　2007年2月）共著
• 『納税者保護と法の支配』（山田二郎先生喜寿記念　信山社　2007年10月）編者
• 『書式　行政訴訟』(民事法研究会　2008年5月)共著
• 『記録に学ぶ租税訴訟』（判例タイムズ社　2008年5月）編集委員
• 『新・裁判実務大系　租税争訟〔改訂版〕』（青林書院　2009年2月）共著

など多数

＜代表的な勝訴租税争訟＞

1.　木更津木材事件（千葉地裁平成7年2月22日判決、東京高裁平成7年11月28日判決）
　行政立法を違憲とする全面勝訴判決を取得した（租税判例百選第3事件）。
2.　国際業務委託料交際費事件
　国際業務委託料を対価性のある費用と認定した勝訴裁決を取得した。
3.　親子間取引寄付金認定事件
　子会社に対する値増しを合理性ありとして、寄付金認定を取り消した裁決を取得した。
4.　固定資産税賦課決定全面取消事件
　賦課決定の全面取消判決を取得した。
5.　宗教法人収益課税事件
　異議申立事件において、数億円の取消し決定を取得した。
6.　贈与税決定事件
　時効により32億円の贈与税決定を全面取消させた。
7.　都市計画決定内土地評価事件
　建築制限のある土地の評価を約三分の一とした判決を取得した。
8.　犯罪被害者損失年度帰属事件
　加害者に対する求償権は、これを行使できるときに年度帰属させるとの判決を取得した。
9.　弔慰金年度帰属事件
　役員の弔慰金は、損金経理した年度に帰属するとの決定を取得した。
10.　中央区固定資産税評価事件
　銀座の土地の固定資産税が年間約900万円であったものを、年間約300万円とした。
11.　補佐人尋問事件
　税理士補佐人に証人尋問させた。
12.　交際費認定取消事件
　関係会社へ支払ったライセンス料を交差費ではなく、費用として認める裁決を取得した。
13.　裁決一部取消事件
　裁決主義が採用されている賦課決定について、裁決の一部取消しを可能とする最高裁判決を取得した。